【開催レポ】「自然派キレイの医・薬・食」~自然の力で体の不調と向き合った3人の女性たち~

イベントレポ

子宮頸がん、難病、重度のアレルギー・・・何かしらの病気になり、自分の生きる道を見つけた3人の女性たち。「西洋医学、食事療法、様々な実体験から来る言葉は、多くの人たちの生きるヒントになるはず!」と、トークイベントを開催。

つながりこそ「発酵」

イベントを主催した暮らしの発酵コンシェルジュKAKOです。「暮らしの発酵」が目指すのは、発酵は発酵食品だけではないということ。こうして同じ興味・意識で集まった方々がつながって、友達になったり、得意分野で助け合ったり。

今回のキーワードは「病気」と「治療」。治療法の中には、西洋医学も東洋医学も民間療法もある。色んな人が色んな方法を知っていて、体験している。今それが必要でなくても、いつか必要になった時「なんか色んな方法があるって言ってたな」ということを思い出してほしい。西洋医学で「どうにもなりません」と言われたからと言って、あきらめなくても、道はまだまだたくさんある。

“自分で選んで”楽しく生きる、そんなヒントを見つけてほしいとイベントを企画。

ゲストトークの3人も私の個々の友人たち。初めて4人で集まった打合せの時から意気投合。

ゲストの一人、発酵プロモーションズ 代表 吉田さき子さんはインターネットラジオ「ゆめのたね」放送局のラジオパーソナリティーも務めていて、10月の「hakkouさきこの醸しBAR(毎週菌曜日19:30~)」では、4週にわたってイベント告知に向けた、ゲストたちの想いや人生の話をさせていただいた。

▼hakkouさきこの醸しBARは毎週菌曜日19:30~20:00
東日本チャンネルより、全国どこでもお聞きいただけます。


病気があったから、自分の使命に出会えた

発酵プロモーションズ 代表 / 国際利き酒師 吉田さき子

自分の体にメスを入れたくない!

私は数年前に子宮頸がんの診断を受けました。実は、それまでほとんど健康診断すら行かずにいて。自分は健康だから関係ないと思っていたんです。ところが、たまたま行ったら見つかった、という状態でした。

正確には、子宮頸がんの一歩手前の高度異形成という状態。子宮頸がんは女性の約8割もの人が感染していると言われ、年間1万人以上の女性が発症し、3,500人もの人が亡くなっているというとても身近な病気です。私は、がんにまで至っていなかったものの、お医者さんからは「切りなさい」の一辺倒。トントンと手術の日程が決まっていきました。

それまで、入院はおろか、病院もほとんど行ったことがなく、注射も苦手で。ピアスの穴をあけるのに病院に行って、貧血を起こして10分くらい寝ていたような“大”小心者なんです(笑)。

なんとか、自分の体にメスを入れない方法はないか?

とあがいて、なんかこれでいけるかもしれないと思った方法が見つかったので、手術の1週間前にキャンセルの電話をしました。お医者さんからは、「3ヶ月以内に手術しないと進行するよ」と言われたけど、それ以来、年に1回の健康診断以外は病院に行ってないです。

私の戦いが始まった

大好きなジュースをやめ、アイスを絶ち、砂糖を控えるようにしました。枇杷の種茶やおもゆを飲んだり玄米や無農薬野菜を意識して摂るように。

断食をしたり、運動や整膚、入浴(塩風呂・酒風呂)でリンパや血流改善したり、夏でも長袖を着て体をとにかく温めるような習慣をつけていきました。

 

そして出会った「発酵」と使命

食事療法を色々探しいていたら、味噌とか発酵食品がいいと知り、積極的に摂るようになったら、なんだか体があったかくなったんです。それまで、食事をして腸があったかいなんて思ったことがなくて。

それをきっかけに、発酵に興味を持つようになって、金沢の発酵食大学にも通いました。遺伝子的にも腸内細菌的にも、日本人は発酵食品がすごく合うんだってことが体を通しても知識としても、とても納得できました。その後も発酵を学んでいったら、それがすごく楽しくなっちゃって、いつの間にか病気もストレスも忘れちゃった(笑)。

病気をきっかけに、色んな気づきや出会いがあったんだけど、結局は自分と向き合うことが一番大きかったですね。その結果、今年の5月に事業を立ち上げました。お酒の業界で20年ほど働いてきたし、発酵をキーワードに愛知を活性化できればなと思っています。


難病患者やめました♪

健康指導師 中森美保子さん

「あなたは一生治らないし、一生人と同じ食事はできません」

どうもー!難病患者の中森美保子です。27歳の時に腸の難病である「クローン病」と診断されました。難病とは、今の医学では完治が難しいと言われています。

病気が分かるまでの2年間は、ご飯を食べたらスイッチオン!ですぐにトイレに行かないといけなくなる生活。月に1度は40℃以上の熱が出ていました。病院をまわっても原因がわからず、友人に勧められて内視鏡検査を受けたところ、「遅かったね…。」とお医者さんから一言。

「あなたはクローン病で間違いありません。あなたの病気は一生治らない、一生、人と同じ食事はできません」と言われました。手術もしましたが、数年後には入退院を繰り返す生活でした。

クローン病は口からお尻まで、消化器官すべてに炎症を起こす自己免疫疾患です。自分で栄養を消化吸収できないので、おかゆやうどんやわらかいご飯ばかり、油なしのノンオイル生活。生野菜はほぼ食べたことがなく、私にとってのごちそうは鶏のささみ、という食事が長年続きました。定期的に免疫抑制剤の点滴治療が欠かせず、栄養のない体では合併症が尽きず、病院の各科から山盛りのお薬飲み放題!状態(笑)。

夫のインド赴任

治療を続けながらも、楽しく結婚生活を送っていたんですが、夫がインドに赴任することになって、さすがについていくのは諦めました。

こんな身体であることが悔しかったですね。

夫に会いにインドに行った時も、彼がカレーを食べている横で、ひとりおかゆのパウチを食べていました。楽しそうにしていても、足を引きづりながら、顏から膿を出しながら旅行する状態でした。

「夫と暮らしたい!子どもが欲しい!」そこから出会った正常分子栄養学

不妊治療も続けていたんですが、「この腸を落ち着かせないと子どもはできません」と言われたので、人工肛門(切り替えると一生外せない)に切り替える覚悟もしていました。

こんなに薬漬けの体で子どもを授かっていいのだろうか?

そんなことをずっと思いながら必死で治療法を探していたところ、「正常分子栄養学」に出会ったんです。正常分子栄養学は、私たちの体を構成する細胞の質を高めるための食事方法を提案しています。

それまで、“消化にいい食事”をしてきたんですが、“細胞を作る食事”にシフトチェンジしました。同時に、解毒にも心がけるようにしました。生活の中食べるもの、身に入れるものを化学的なものをやめ、自然なものにどんどん変えました。体に必要な油脂も、自然に近い形で育てられたお野菜も、お肉も!たくさん食べました!そうしたら、形がいびつで数も少なかった私の赤血球が4ヶ月でまんまるに変わっていたんです!

これを見た時、「私の全身の細胞も元気になっているはず!きっと今なら、まんまるの卵子を生み出せているかもしれない!!」って思ったんです。

体験を通して伝えたいこと

あんなに足を引きづっていた私が、去年、マラソン10km完走!

この薬がないとあなたは生きていけません、一生止められない、と言われた大量の薬を一切やめて1年!!

・・・そして、今、自然妊娠で現在6ヶ月です♡

私の方法が合っていて、あなたの方法は間違っているよ、なんてことはなくて、正解不正解はないと思っています。何の基準で選ぶかは、自然か不自然かということ。

次の子どもたちに私と同じような苦しみを感じてほしくない、こんな状態の人たちを増やしたくないと思っています。そのためには、私たち大人が、今自分たちを取り巻く環境、日本の環境、世界の環境がどうなっているか、私たちの食べ物がどういう状況に置かされているか、そして、子どもたちに明るい未来を残すためにはどう行動すればいいのか、そんなことを一緒に考えていきたいなと思っています。

悪いことをピックアップすると苦しくなってしまうけど、こんなにも楽しくやれてるよ!っていうことが伝われば嬉しいです。

今私は本当に、クローン病になってよかったって思ってます。インドに行けなくてよかったなって思ってます。不妊でよかったなって思ってます。

それがないと、今私はここにいないと思うから。


30年付き合ってきた薬と医療だからこそ、その付き合い方を伝えたい

薬剤師 花和里実

重度の喘息・アレルギーで薬を飲むのが当たり前の生活

現役薬剤師として働きながら、経血コントロールのおまたぢから®とか乳がん予防にもなる美乳メソッドとか、ママが女性として幸せに生きられるように、ということをモットーに活動しています。私自身も二児の母で、女性の事だけではなく、予防医学全般のお話もしています。

病院勤務時代はガンや糖尿病のチームに入っていたので、得意分野はガンです。薬学部の卒業論文も抗がん剤をテーマに書きました。バリバリの西洋医学出身(笑)。

私自身はというと、幼少期は重度の喘息、アトピー、アレルギーで、30年以上ずっと薬の世話になってきました。入退院を繰り返し、夜間の救急病院の常連で、発作の毎日。一年中、花粉症で鼻水・目やに・・・。

生まれた時に「この子は喘息を発症しますね」と言われたそうで、預言通り(?)3歳で喘息発症。小さい頃は特に身体が弱く、1番酷かった小学1年生の写真は1枚あるだけ。あと1時間遅れたら命がありませんでしたね、と言われたこともあります。

「うちではどうにもできません」と匙を投げられ、病院をたらいまわしされていました。親も、何をしても全くよくならないから、健康食品とか酵素風呂とか、肺を鍛えるために水泳はじめさせたりとか、骨盤矯正させたりとか、西洋医学以外のことも色んなことを経験させられました。

ステロイドで一時的に抑えることを長年続けていました。なんの抵抗もなく、生まれた時から薬を飲む生活が当たり前でした。

「代替医療で治ったら苦労しないわ!」

薬学部を出て薬剤師になって、西洋医学にどっぷりハマった生き方をしている中、友人の紹介で、予防医学や代替療法を伝えている方とご縁をいただきました。正直、「こんなんで治ったら苦労しないわ!」って思いつつも、実際30年薬を飲み続けても治らないなとは思っていたし、「あなたは一生治りません」とお医者さんにカルテにハンコを押されたことも記憶に鮮明に残っていたから、なんか治る方法があるなら試してみたいというのは心のどこかにあったんです。

「治ったら信じるわ」ってことで、いざ、自分の体で人体実験。

何をしたかというと、とにかくデトックス。食べるものを見直し、シャンプーや化粧品など、肌に触れるものもデトックス効果があるものを選ぶようにしました。衣食住を見直し、体に不要なものを入れない生活にシフトしました。それを続けたら、へそとかわきの下から膿がどんどん出てきて!半年も!出し切ったら、体がすっごく軽くなったことを実感したんです。

それ以来、薬を飲まなくてもよくなりました。

「私が主役で病気を治す」という意識を。

この経験があって、「こんなに生まれた時から薬漬けでも、ちゃんと手をかけたら人間の体って細胞レベルで生まれ変わることができるんだ」って体感しました。これはやっぱり、同じように病気で苦しんでいる人の助けになるかもしれないって思いました。

それで、薬局に薬をもらいに来る患者さんに対して、こんな生活していませんか?とか、これをなるべく摂らないほうがいいですよ、とかアドバイスしながらお薬を渡すことをはじめたんです。現場では変な薬剤師と思われてると思います(笑)。

小さいころ、医療や薬がなかったら、きっと私は死んでました。だから、病院がやっていることって、すごく大事なんです。ただ、あくまでも、一時的なお助けアイテムとして使ってもらう場所かな?と思っています。感染症にかかっているのに抗生剤を飲まないで死んでしまったら元も子もないですよね?どれだけ薬や医療のお世話になっていても、病気を治すのは自分自身なんですよね。薬やお医者さんが治してくれるわけではないんです。自分が主役で治すんだ、という意識を持てば、入ってくる情報も変わってきます。

病院や薬は、症状がつらい時に一時的に助けてもらうくらいにして、基本は「食う、寝る、出す、笑う、遊ぶ、温める…」ここを意識して生きていけば、健康を保てるんです。私は色んな予防医学の講座をさせてもらっているけど、最終的に言いたいことはここなんです。多くの人が、日々健やかな生活を送れるヒントになればいいなと思います。


トークセッション

この後は、会場からの質問に3名がそれぞれの視点から答えるトークセッション。「甘酒がいいと聞いたんだけど、糖尿病なんです。どうしたらいいでしょうか?」「友人に健康情報を伝えたいんだけど、うまく伝わらないんです。」など、来場の方々の悩みや体験を共有した。

盛り上がったまま、みんなでランチ。会場となった、作家storyさん自慢の砂糖不使用発酵ランチを食べながら、色んな情報交換がされたはず。

ご来場いただいた方々からはたくさんの嬉しい声(一部抜粋)。

「疑問をもって行動を起こすことが大切ということがよく分かった」
「皆さん病気になったことを前向きにとらえていて、笑顔で病気のおかげと言っていたことがとても印象に残りました。私も、病気を前向きにとらえて、よかったと思えるようになりたいと力をいただけました。」
「発酵食品の話が興味深かったです。自分の体に対して意識が高まるきっかけになりました。」
「経験に基づいた話で、わかりやすく、明 るく楽しかったです。」
「もっと詳しくそれぞれの話を聞きたい!」

 

この場から生まれるつながりがいつかどこかで誰かの「生きる楽しさ」につながりますように。

この記事を書いたライター記事一覧
KAKO(かこ)【暮らしの発酵コンシェルジュ】
「暮らしの発酵通信」ライター。「微生物と響きあえば、人も社会も発酵する」私の大好きな言葉です。発酵の力でみんなでhappyになろう!
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